デプロイメントの方法と注意点について

バージョン 44

    エンタープライズ版Creative Cloud製品のデプロイメント方法

     

    Creative Cloud製品をクライアントコンピュータへデプロイメントするには、大きく分けて下記の5つの方法があります。製品の使用に際してはライセンスの認証が必須ですが、認証方法は「Adobe ID やEnterprise ID へライセンスを付与し、ネットワークを介してサインインを行うことで認証される「ユーザーライセンス認証」「ライセンスファイルを使用したシリアル番号認証」の二通りがあります。

    御社での製品の利用状況にマッチした認証方法を選択いただき、それぞれの認証方法にあった方法でデプロイメントを行っていただく形になります。

     

        1. Creative Cloud Packagerを使用して、シリアライズされたインストーラを作成し、各端末上へインストーラをコピーしてデプロイメントする。
        2. Creative Cloud Packager もしくは Admin Console を利用して体験版インストーラとライセンスファイルを作成し、各端末上で体験版としてインストールを実行後に、ライセンスファイルを使用してライセンス認証を行う
        3. Creative Cloud Packager もしくは Admin Console を利用して、ユーザーライセンスのインストーラを作成し、各端末上へ双方をコピーしてデプロイメントする。
        4. 各クライアント環境からCreativeCloudのWebサイトへアクセスし、製品をダウンロード / インストールする。
        5. サードパーティー製のデプロイメントツールを使用してインストールイメージを作成し、各クライアントへデプロイメントする。(前提として、現時点(15/03/31)ではAdobeはサードパーティー製のデプロイメントツールはサポートしていません。)

     

    (補足情報)仮想環境に対する対応、サポートポリシーについて

    仮想環境やサーバーベース環境でのデプロイメントについてのサポートは「ベストエフォート型のサポート」となり、お客様には仮想環境ベンダー側にもお問い合わせの上、並行してトラブルシューティングを進めていただく必要があります。仮想環境やサーバーベース環境でのデプロイメントをご検討されている管理者の皆様は、下記文書をご参照ください。

     

     

    1. Creative Cloud Packager を使用して、シリアライズされたインストーラを作成し、各端末上へインストーラをコピーしてデプロイメントする。

     

        • こちらの方法は主に、インターネットへの接続がない環境下での製品利用を目的にしています。
        • この方法で作成されたインストーラでインストールされたコンピュータでは、ネット経由での認証(AdobeIDやEnterpriseID等でのサインイン)を行う必要がありません。(ただし、MuseCC等、Creative Cloud WEBサービスへのアクセスが必須の製品では、サインイン必須です
        • イ ンターネット経由での認証を行わないため、CCライブラリ機能、ファイル共有機能、Typekit、Adobe StockなどのCreative Cloudの各種webサービスはご利用できません。これらのサービスを利用したい場合には、ユーザーライセンス認証(AdobeIDやEnterpriseID等でのサインイン)に切り替 える必要があります。
        • エンタープライズユーザーとしてCreative Cloud Packager を起動し、ライセンスの種類項目から「シリアル番号ライセンス」を選んでインストーラをビルドします。
        • シリアル番号はCreative Cloud Packagerでインストーラを作成する段階で入力します。Creative Cloud のシリアル番号は、LWS(https://licensing.adobe.com/)で確認するか、Creative Cloud Enterprise (ETLA)契約時のライセンス証書に記載があります。

     

    この方法でのデプロイメントでの注意点

        • パッケージとしてビルドされたインストーラの容量は、内包する製品数にもよりますが、データ量は大きくなります。
        • 製品ごとにインストールパッケージを複数作成し、デプロイする場合は、ひとつのパッケージインストーラでインストールが完了する度に、コンピュータを再起動して下さい。連続して複数のパッケー ジでインストール作業を行うと、前のインストール処理時に実行されたプロセスが端末上に残っている場合があり、次のインストール処理が正常に行われないことがあります。
        • シリアライズされたパッケージインストーラは、管理者様が厳重に管理する必要があります。インストールが終わった際は端末より削除する事をお奨めします。
        • ビルドしたパッケージインストーラは、インストールしたいコンピュータのローカルのディスクからインストールを実行してください。サーバー上からのインストールや、外付けメディアからのインス トール等、パッケージインストーラをネットワークを介して実行する場合、トラブルが発生する可能性が高くなります。
        • インストールする際は途中でエラーとならない様、下記文書を参考に、インストールする端末のバックグラウンドで実行されているサービス等を停止する事をお奨 め致します。

     

     

    2. Creative Cloud Packager もしくは Admin Console を利用して体験版インストーラとライセンスファイルを作成し、各端末上で体験版としてインストールを実行後に、ライセンスファイルを使用してライセンス認証を行う

     

    この方法は、下記のような運用ケースで有効です。

        • インストールパッケージの作成は管理者が行うが、展開作業は契約関係者以外に任せたい。(ライセンス済みクライアントの流出リスクを回避したい)
        • 先に体験版としてデプロイはしたいが、シリアル番号認証での運用か、ユーザーライセンス認証での運用かを、後から決めたい。

     

     

    体験版のインストールパッケージを作成するには、Creative Cloud Packager の詳細設定画面で、ライセンスの種類を「ユーザーライセンス」を選択します。

     

        • インストールパッケージの作成とは別に、Creative Cloud Packager を使用して、「ライセンスファイルの作成」を選択し、画面の指示に従ってライセンスファイルを作成します。
        • 体験版でデプロイメントされている端末のローカルにライセンスファイルをコピーして実行します。ライセンスファイルの作成、使用方法は下記リンクを参照してください。
          Creative Cloud ヘルプ | ライセンスファイルの作成
        • 管理者は、デプロイメントした後からでも、ライセンスファイルを利用して端末のCreative Cloud 製品のライセンス認証 / ライセンス認証解除を任意に行う事が可能です。この場合、ライセンスファイルで認証する前に、端末の製品からサインアウトしてください。
        • Creative Cloud Packager1.8から、ユーザーライセンスでパッケージをビルドする場合、Creative Cloud デスクトップアプリケーションが必ず含まれるようになりました。

     

    この方法でのデプロイメントでの注意点

        • エンタープライズユーザーとしてCreative Cloud Packager を起動し、ライセンスの種類項目から「ユーザーライセンス」を選んでインストーラをビルドします。
        • 作成したライセンスファイルは、管理者が厳重に管理する必要があります。ライセンスの認証処理が終わった際は端末より削除してください。
        • ユーザーライセンス(AdobeID、EnterpriseID等)で認証されている端末を、ライセンスファイルで認証し直す際は、必ず全てのCreative Cloud 製品からサインアウトし、ユーザーライセンスでの認証を解除してから、ライセンスファイル(AdobeSerialization の実行)で認証し直します。
        • ユーザーライセンスとシリアル番号ライセンス(若しくはデバイスライセンス)を同一環境内で混在させることに対しては、非常に注意する必要があります。管理者は、どの端末がシリアル番号ライセ ンス(デバイスライセンス)で、どの端末がユーザーライセンスであるのかを常時、適切に把握する必要があります。
        • シリアル番号認証の端末では、誤ってサインインすることがないように、Creative Cloudデスクトップアプリケーションのアンインストールをお勧めいたします。アンインストーラは以下のページからダウンロードできます。
          Adobe Creative Cloud デスクトップアプリケーションのアンインストール
        • 製品ごとにインストールパッケージを複数作成し、デプロイする場合は、ひとつのパッケージインストーラでインストールが完了する度に、コンピュータを再起動して下さい。連続して複数のパッケー ジでインストール作業を行うと、前のインストール処理時に実行されたプロセスが端末上で残っている場合があり、次のインストール処理が正常に行われないことがあります。
        • ビルドしたパッケージインストーラは、インストールしたいコンピュータのローカルのディスクからインストールを実行してください。サーバー上からのインストールや、外付けメディアからのインス トール等、パッケージインストーラをネットワークを介して実行する場合、トラブルが発生する可能性が高まります。
        • インストールする際は途中でエラーとならない様、下記文書を参考に、インストールする端末のバックグラウンドで実行されているサービス等を停止する事をお奨め致します。

     

    <関連リンク>

    Creative Cloud ヘルプ | ライセンスファイルの作成

     

     

    3. Creative Cloud Packager もしくは Admin Console を利用してユーザーライセンスのインストーラを作成し、各端末上へ双方をコピーしてデプロイメントする。

     

    ※ 上記 2 の項目との違いは、ネットワーク経由でのユーザーライセンス認証(すなわち AdobeID、EnterpriseID等でサインインを行う)が必須の運用である点です。

     

    この方法は、下記のような運用ケースで有効です

        • 初回のパッケージ作成は担当者がするが、展開後の製品管理は、ある程度利用するユーザー自身に任せたい。
        • Admin Console 上で、製品の利用可能ユーザーを管理したい。

     

    管理者がユーザーライセンスのインストールパッケージを作成するには、Creative Cloud Packager を使用して、詳細設定画面で、ライセンスの種類を「ユーザーライセンス」を選択して作成するか、Admin Console のデプロイメントタブから自動生成で作成します。

    管理者が Admin Console でユーザーを登録すると、そのユーザー宛てに招待メールが送信されます。ユーザーは招待を受諾し、パッケージでインストールされた製品の起動時にサインインすることで利用可能になります。

     

    詳しくは下記文書をご参考ください。

     

    この方法でのデプロイメントでの注意点

        • 「シリアル番号ライセンス」で認証されている端末を「ユーザーライセンス」で認証し直し、使用する場合は、必ずライセンスファイルパッケージ内にある「RemoveVolumeSerial 」ファイルを管理者権限で実行し、認証を解除してから、ユーザーライセンスのIDで 端末にサインインしてください。「RemoveVolumeSerial 」ファイルの実行で認証解除に成功していれば、製品起動時に「サインインが必要です」という画面が出ます。この画面が出るか確認し、ライセンス認証の解除が成功したかを確認してください。
        • 「ユーザーライセンス」と「シリアル番号ライセンス(若しくはデバイスライセンス)」を同一環境内で混在させることに対しては、十分に注意する必要があります。管理者は、どの端末がシリアル番 号ライセンス(デバイスライセンス)であり、どの端末がユーザーライセンスであるのかを常時、適切に把握する必要があります。
        • 製品ごとにインストールパッケージを複数作成し、デプロイする場合は、ひとつのパッケージインストーラでインストールが完了する度に、コンピュータを再起動して下さい。連続して複数のパッケー ジをインストール作業を行うと、前のインストール処理時に実行されたプロセスが端末上で残っていることによって、次のインストール処理が正常に行われないことがあります。
        • ビルドしたパッケージインストーラは、インストールしたいコンピュータのローカルのディスクからインストールを実行してください。サーバー上からのインストールや、外付けメディアからのインス トール等、パッケージインストーラをネットワークを介して実行する場合、トラブルが発生する可能性が高まります。
        • インストールする際は途中でエラーとならない様、下記文書を参考に、インストールする端末のバックグラウンドで実行されているサービス等を停止する事をお奨 め致します。

     

     

     

    4. 各クライアント環境からCreative Cloud のWebサイトへアクセスし、製品を直接ダウンロード / インストールする

     

    この方法は、一般的なCreative Cloudのインストール方法と全く同じになります。

     

    この方法は、下記のような運用ケースで有効です

        • Creative Cloud のWEBサイト上からCreative Cloud デスクトップアプリケーションをダウンロード / インストールし、Creative Cloud デスクトップアプリケーションのAPPsタブから製品を直接インストールすることで、より素早く、実際に製品を使用するユーザーが製品を利用できます。

     

    通常のCreative Cloud と同様、クライアント環境それぞれからWEBサイトにアクセスし、Creative Cloud デスクトップアプリケーションをダウンロード / インストールを行います。

     

    ライセンスの認証は、各端末で製品起動時、もしくはCreative Cloudデスクトップアプリケーションにおいて、管理者からライセンス付与(招待)されたAdobeIDやEnterpriseID等を用いて、サインインすることで認証され、製品の利用ができるようになります。

     

    この方法でのデプロイメントでの注意点

        • ダウンロード / インストール、および製品のアップデートをユーザーが任意で行うことができます。管理者は自社環境でのアプリケーション管理上問題が無いか判断する必要があります。
        • 何十台単位で製品のダウンロードを同一ネットワークから同時に行う場合、相当な負荷がネットワークかかることが予想されます。これにより他の業務等に支障をきたす可能性も考えられますので、例 えば、ダウンロード / インストールを行う端末を限定し、順番に行う等の工夫が必要です。
        • 「シリアル番号ライセンス」で認証されている端末を「ユーザーライセンス」で認証し直し、使用する場合は、必ずライセンスファイルパッケージ内にある「RemoveVolumeSerial 」ファイルを管理者権限で実行し、認証を解除してから、ユーザーライセンスのIDで 端末にサインインしてください。「RemoveVolumeSerial 」ファイルの実行で認証解除に成功していれば、製品起動時に「サインインが必要です」という画面が出ます。この画面が出るか確認し、ライセンス認証の解除が成功したかを確認してください。
        • 「ユーザーライセンス」と「シリアル番号ライセンス(若しくはデバイスライセンス)」を同一環境内で混在させることに対しては、非常に注意する必要があります。管理者は、どの端末がシリアル番 号ライセンス(デバイスライセンス)で、どの端末がユーザーライセンスであるのかを常時、適切に把握する必要があります。

     

     

    5. サードパーティー製のデプロイメントツールを使用してインストールイメージを作成し、各クライアントへデプロイメントする

     

    サードパーティー製のデプロイメントツールを使用して、マスター機のディスクイメージを作成し、各クライアント環境へ展開するような方法でのデプロイメントです。

    この方法でのデプロイメントについては、下記文書にて詳しく説明されています。クローニング、ミラーリング等は、大規模な環境へのデプロイメントにおいては非常に便利な方法ですが、特別な配慮が必要です。

     

    ※ また弊社ではCreative Cloud 製品の仮想環境へのインストール・運用について完全な検証を行っているわけではありません。このような方法のデプロイメントでの製品挙動、および動作を保証するものではありませんので予めご了承ください。

     

    このような仮想環境でのサポートは、ベストエフォート型のサポートを提供するのと同時に、お客様には仮想環境ベンダー側にもお問い合わせの上、並行してトラブルシューティングを進めていただく 必要があります。

    解決できない問題については、エンドユーザー使用許諾における、特定の用途に適していることを保証するものではないという条項に当てはまります。

    このデプロイメント方法に関してサポートを希望する場合は、以下の情報をご用意ください。

     

        • 仮想環境を実行しているサーバーのOSとバージョン、およびサービスパック。
        • クライアントコンピューターにインストールされているOSのバージョンとサービスパック。これらが、弊社製品の必要システムを満たしていることを確認してください。
        • 使用している仮想化ソフトウェアのバージョンと、ホットフィックス、サービスパック。
        • 問題の詳細(例: ○○ を行うと ×× が発生する、等)。エラーメッセージが表示される場合は、メッセージの正確な文言。
        • サーバーにログインしているアカウントのユーザープロファイル(Administrator または Power User など)。Administrator プロファイルでも問題が発生するか確認してください。
        • クライアントにログインしているアカウントのユーザープロファイル(Administrator または Power User など)。Administrator プロファイルでも問題が発生するか確認してください。
        • サーバー上の問題がどの程度再現されるか(サーバー上でテストした場合でも問題が再現するかどうか、等)。再現可能な問題であれば、再現手順もお知らせください。
        • 達成目標、およびその目標が以前は達成されていたかどうか。達成されていた場合は、問題に関連する可能性のある変更点など。

     

    この方法でのデプロイメントでの注意点

        • このデプロイメント方法で問題が発生する場合、まず仮想化していない環境でも再現するか確認し、環境起因の問題であれば、仮想化環境のベンダーにお問い合わせ頂く必要があります。
        • デプロイメントの手順において、マスターマシン(イメージを作成するマシン)上で製品を起動しないでください。起動すると起動したマスターマシンにライセンス認証情報が結びつきます。